兼続といえば有名なのは直江状です。
太閤秀吉亡き後、徳川家康は五大老の一人・前田利長を屈伏させ、次のターゲットを上杉家に定め、何度か上洛を促しましたが、上杉家ではことごとくこれを拒否しました。 業を煮やした家康は 兼続に 最後通告ともいえる 上洛勧告を届けます。その内容は 「上杉家が 軍備増強や 領内の整備、城の改築をしているのは謀反の兆しではないのか? 上洛し事の顛末を報告せよ。 」 とのことでした。 それに対する 兼続の返書が、有名な「直江状」です。
その内容は、 「たった三里しか離れていない 京と伏見の間にさえ 色々な噂が飛び交うのに、上方と 会津は 非常に遠いのだから、どんな間違った風説が出ても 不思議ではありませんが、上杉景勝には謀反心など全くありません。上方では 茶の湯などという、およそ 武士の本分とはかけ離れたことに うつつを抜かしておられるようですが、我々上杉家は田舎武士ですので、いつでもお役に立てるよう 武具をととのえ人材を揃えることはいまだ武家の本道と心得ております。道を整え河川を修復するのは 領民のためで、一国の領主として 当然のことではないでしょうか?それとも 家康公は 上杉家が 今後の邪魔になるとでもお考えですか? 我々はそんなつまらない告げ口や 噂話のためにいちいち会津から上方へ行って 言い訳するほど 暇ではありません。 このような 理不尽なことで 上杉家を咎められるおつもりならば、そうすればよろしい。 いつでもお相手をいたそう。」
言うことは言うの典型ですが、この直江状が 家康を激怒させ、関ヶ原の戦いの遠因となって、会津征伐を引き起こしました。 NHK大河「天地人」ではどんな演出になるのか、これも楽しみです。
